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2005年度
特別一般講演

9月11日(日)
コンプレックスと心理療法の意味
河合
隼雄
(文化庁長官 京都大学名誉教授)
コンプレックスと言う言葉は、日本では「劣等感」と同じような意味で使われますが、実はもっと広い意味があります。日本語の「心のしこり」というのが比較的ぴったりと思いますが、感情的なわだかまりがあるのでこころの中がうまく整理できず、それが「しこり」になって固まって、自分の思うようにならず、それが急に働き出すと、思いがけないことをしてしまったりする。そのような「心のしこり」がコンプレックスです。
それでは、心理療法によって、その「しこり」をときほぐすとはどういうことでしょう。いろいろと知識を持っていて、それは「××コンプレックスです」と名前をつけてみても話になりません。心理療法のはじまりは、相手の話に耳を傾けて聴くことです。そうすると、コンプレックスにまつわる感情もそこに表出されてきます。そして、その話し合いを通じて、その人は心の整理をつけてゆくことができます。このような経過を、実際の例を示してお話ししたいと思います。コンプレックスの解消は、言うならば核エネルギーの平和利用のようなことで、よほど慎重にしないと危険性が伴ないます。
人間は誰しも何らかのコンプレックスを持っているもので、それがあるからと言って心配する必要はありません。コンプレックスとの付き合い方を考えてゆくと良いのです。
- 時 間:PM 2:30〜PM 4:15
- 定 員:300名
- 場 所:北海道大学学術交流会館(北8条西5丁目)
- 参加費:2000円
申し込み方法はこちら
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