
10月7日(日)
「スーパーヴィジョンの意味と方法」
岡 昌之
(首都大学学生サポートセンター 教授)
T.スーパーヴィジョンの意味
カウンセリング、サイコセラピー、コンサルテーションなどの心理臨床的援助活動におけるスーパーヴィジョンの意味は、クライエントと心理臨床家のコミュニケーションの効用を高めるところにある。その効用は第一にユーザーであるクライエントの生活の改善であり、第二に専門家としての心理臨床家の技能の向上である。 その意味で、スーパーヴィジョンもまた心理臨床的援助活動であり、カウンセリング等が自由契約に基づく協働作業であるように、スーパーヴィジョンもまた自由契約に基づく協働作業である
臨床事例におけるクライエントの不安と能力(特に、ユーザーとしてカウンセラーを使う能力、関係を創造・維持・破壊する能力)、孤独と希望のありようを精確に理解することにより、援助活動の効用を高め、困難を乗り越えることが目的である。
U.スーパーヴィジョンの方法
1.スーパーヴィジョンの方法は、本質的にはカウンセリングのそれ
と同じである。すなわち、受容・共感・真実の態度が基本となる。 2.細かく言えば、受(樹)・容(洋)・共(協・響・競・凶・狂)・
感(喊・勘)真・実の態度である。
3.精神医学、精神分析の発想、概念も有益である。
4.心理臨床家は、精神科医でない場合は特に、それなりに精神医学
の知識を心理学的に消化している必要がある。
5.心理臨床家は、精神分析家でない場合は特に、それなりに精神分
析の発想を心理学的に消化している必要がある。
6.フロイトの謎解き、ユングの瞑想、ロジャースの試行・感受・理
解
7.心理臨床家の心(信・新)・技(疑・擬)・体(耐・泰)
8.見立ての心の三要素 無・気・力
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- 時間 :10:00〜17:00
- 定員 :30名
- 参加費:10000円
- 場所 :カデル2・7
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