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2007年度
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「このはな心理臨床ジャーナル」

   

2007年度

ワークショップ

 

 

 今年もすばらしい先生方をお招きしました。皆様にとって体験しながら学べる場となれば幸いです。積極的にご活用ください。

 

講義テーマ

講師

日程

組織における風土づくり
集団状況療法とミソドラマの出会い

安島 智子
(国際医療福祉大学大学院 教授)

9月2日(日)

「スーパーヴィジョンの意味と方法」

岡 昌之
(首都大学学生サポートセンター 教授)

10月7日(日)

性犯罪の再犯予防のための治療教育的実践について

小畠秀吾
(国際医療福祉大学大学院 准教授)

11月11日(日)


9月2日(日)

 

組織における風土づくり
集団状況療法とミソドラマの出会い

安島 智子
(国際医療福祉大学大学院 教授)

 人間の心の深層に潜む創造性を、会社や病院や学校といった組織においても発揮するには、どのような意識的関与が必要であろうか。このワークショップでは、集団状況療法における集団構造論を学ぶと共に、神話的物語を生かして作られた演劇的集団療法とも言える「ミソドラマ」を体験的に学ぶ。「ミソドラマ」は、スイスのユング派分析家アラン・グッゲンビュールが創始した方法であり、自己内交流と成員間交流を深層からもたらす。創造性豊かな組織風土への秘訣を持ち帰っていただきたい。

  • 時間:10:00〜17:00
  • 定員:30名
  • 参加費:10000円
  • 場所:カデル2・7

 

申し込み方法はこちら

 

10月7日(日)

 

「スーパーヴィジョンの意味と方法」

岡 昌之
(首都大学学生サポートセンター 教授)

 

 T.スーパーヴィジョンの意味
カウンセリング、サイコセラピー、コンサルテーションなどの心理臨床的援助活動におけるスーパーヴィジョンの意味は、クライエントと心理臨床家のコミュニケーションの効用を高めるところにある。その効用は第一にユーザーであるクライエントの生活の改善であり、第二に専門家としての心理臨床家の技能の向上である。     その意味で、スーパーヴィジョンもまた心理臨床的援助活動であり、カウンセリング等が自由契約に基づく協働作業であるように、スーパーヴィジョンもまた自由契約に基づく協働作業である
臨床事例におけるクライエントの不安と能力(特に、ユーザーとしてカウンセラーを使う能力、関係を創造・維持・破壊する能力)、孤独と希望のありようを精確に理解することにより、援助活動の効用を高め、困難を乗り越えることが目的である。

U.スーパーヴィジョンの方法
1.スーパーヴィジョンの方法は、本質的にはカウンセリングのそれ
 と同じである。すなわち、受容・共感・真実の態度が基本となる。                              2.細かく言えば、受(樹)・容(洋)・共(協・響・競・凶・狂)・
 感(喊・勘)真・実の態度である。 
3.精神医学、精神分析の発想、概念も有益である。
4.心理臨床家は、精神科医でない場合は特に、それなりに精神医学 
 の知識を心理学的に消化している必要がある。 
5.心理臨床家は、精神分析家でない場合は特に、それなりに精神分 
 析の発想を心理学的に消化している必要がある。
6.フロイトの謎解き、ユングの瞑想、ロジャースの試行・感受・理
 解
7.心理臨床家の心(信・新)・技(疑・擬)・体(耐・泰)
8.見立ての心の三要素 無・気・力
現在気になっている事例の発表をお願いします。積極的にご参加下さい

 

  • 時間 :10:00〜17:00
  • 定員 :30名
  • 参加費:10000円
  • 場所 :カデル2・7 

 

申し込み方法はこちら

 

11月11日(日)

 

性犯罪の再犯予防のための治療教育的実践について

小畠秀吾
(国際医療福祉大学大学院 准教授)

 平成16年に奈良県で起きた小学校女児誘拐殺害事件を契機として、法務省は累犯性のある性犯罪者に対する処遇プログラムを策定し、平成18年より全国の行刑施設および保護観察所でその施行を開始した。このプログラムは、反復的な性犯罪を嗜癖行動の観点から理解し、臨床心理学的知見にもとづく治療教育的介入を行うものであり、カナダ、英国をはじめとする海外諸国で行われているものに基づいている。
演者は、一部の刑務所や保護観察所でのプログラム施行に参加しスーパーヴィジョンを行うと同時に、平成18年2月より、性犯罪行為を行った満期出所者、保護観察終了者、不処分の者等のうち自発的に治療を希望する者に対して外来的に治療教育を提供する活動を開始した。これは非行政機関として初の試みであり、法務省が行う処遇プログラムを補完する実践活動であると同時に、治療介入の有効性の検証およびわが国の対象者に適するプログラムの作成を目指すという研究的意義を有する。
本発表では、まず、これらの経験から得られたわが国の性犯罪者の精神医学的・心理学的プロフィルを紹介し、それをどのように治療実践に結び付けているかをお話したい。そして、現在の性犯罪者処遇の意義と今後の課題を論じたい。


  • 時間:13:00〜18:00
  • 定員:30名
  • 参加費:10000円
  • 場所:カデル2・7

申し込み方法はこちら

 

 

 

 

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